聞こえない子を育てるために参考になる本
■豊かなコミュニケーションのために
『ベビーサイン-まだ話せない赤ちゃんと話す方法―』リンダ・アクレドロほか(たきざわあき訳)、径(こみち)書房、1365円
まだしゃべらない赤ちゃんと身振りを使って話す方法として話題になり、新聞などでも紹介されました(2001年7月18日朝日新聞など)。最近のお母さん方の中には「おつむてんてん」とか「げんこつ山のたぬきさん」などの手遊び歌を知らない人も増えています。子供に見向きあうきっかけになり、感受性を磨く練習として聞こえる聞こえないに関わらず読んでほしい本です。
・関連図書『ベビートーク』サリー・ウォード(汐見稔幸訳)、小学館
■障害をみつめ、考えるために
『障害児もいる家族物語』玉井真理子、学陽書房、1648円
「しょうがいをもっていても、子どもたちがその子らしくのびやかに暮らせるような、そんな社会であるためには、しょうがいをもっている子どもの母親が、その人らしくのびやかに暮らせるような社会でなければなりません。・・・子どもを大事にしながら自分も大事にするような、そんな人生の選択が私たちにもあっていんだし、そんな人生の選択を私たちはしてきたのだし、これからもしようとしているんだとういうことを、私たち自身で表現してみたかったのです。」そんな思いで書かれた本です。
『障害児の親ってけっこうイイじゃん』ニコちゃん通信の会、ぶどう社、1575円
「・・泣いたよね~。わが子が『障害児』って言われる存在なんだって、わかったとき。『障害児』って、私たちとは違う世界で生きる子どもたちのような気がして。こわかった、不安だった、悲しかった、そして落ち込んだ・・。あれは・・・わが子の運命を嘆いて流した涙だけじゃなくて、障害児の親になってしまった自分のために、流した涙でもあったんじゃないかなぁ。」そんな書き出しで始まる本。それが、なぜ、こう思えるようになったのか・・元気の出る本です。
『発達に遅れのある子の親になる』海津敦子、日本評論社、1470円
ジャーナリストであった筆者の三女には発達の遅れがあります。その告知を受けたとき大きなショックを受け落ちこみます。「この子はこの子なんだ。障害があっても可愛い子には変わりはない。でも将来が・・・」そんな気持の繰り返しの中で、自分の中にどうしてこれほどの不安や恐れがあるのか、他の人たちはどうなんだろう、と思い始め、第一線で活躍する専門家に取材を始めます。わが子の障害を受容することはたやすい道のりではないこと、周囲がその道のりをどう支えていけばよいのか、必見の本です。
・関連図書
『今どきしょうがい児の母親物語』ぽれぽれくらぶ、ぶどう社、1523円
『恢復する家族』大江健三郎、講談社、1600円
■発達やことばの遅れのある子を育てるために
『こころをラクにあたまをクリアに』大林泉、ぶどう社、1680円
「先生方に聞いてほしい。子どもももちろん大事だけれど、親だって大事。親である私の気持を、誰かわかってほしい。いい親じゃないのは自分でもよくわかっているけれど、私だって苦しいんです。」そう、この本は、親自身の、不安や悩みや辛さに焦点を当てた本です。筆者は心の相談にのる臨床心理士という「専門家」であり、重い知的な障害をもった子どもの母親です。
『こどものこころとことばの育ち』中川信子、大月書店、1470円
『1・2・3歳ことばの遅い子―ことばを育てる暮らしのヒント―』同上、ぶどう社、1050円
中川信子さんは言語聴覚士です。お母さんお父さん方のためにこどものことばや心の発達についてわかりやすく書かれています。たくさんある著書のうちの一部です。